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2015年1月13日 (火)

マネをしないでください、というはなし

蛇蔵 「決してマネしないでください 1」

乱読日記にはしませんが、ちょっと面白かったのでご紹介(マンガです)。
 twitter で、ある方がご紹介されていたのを見て、(うっかり)買ってしまったんですが、なんだか楽しいですね。学生時代を思い出すような…。
 いや別に、私は食堂のおばさん(私のころ、出身大学の食堂ではティナターナーにそっくりな方が名物で、「ティナタナおばちゃん」と呼ばれていました)に恋心を抱いたりしませんでしたし、夕日を見て「入射角が大きいため…」などと説明したりしませんけどね。ええ、しませんとも。

▼ あ。いや。そんな話をしようというのではありませんで…。

■ 決してマネをしないでください、という話です。
 先日、と、ある方から(ときどきこの種の疑問をぶつけられるんで、前にも同じようなネタで書いたような気もするんですが、敢えてもう一度)、

「XXという公報を見てくれ。出願日と公開日との間が2年も離れているんだ。前後の公報はそんなことないのに。なんでこんなことができたんだろう」

と尋ねられました。

■ もちろん、答えは、

「知りませんがな。」

というものです。個別の案件事情まで知らないですし、出願人と特許庁との間で(あるいは特許庁内部で)何があったかも知りゃしません。
 ただ、どうしても何かあり得るとすればこんなことでは、という憶測でよいのであれば、

  • (1)出願料金未納の状態を相当長く続けた(優先権主張出願時にそれをやったのかも知れない)
  • (2)取下げの可能性があるなどの理由をつけて、公開を引き伸すよう特許庁に特に求めた

といったことは考えられるかも知れません。

■ 実を言えば、(2)「公開を待って」というのはできない話ではないようで、出願から1年3月経過後とかデータ抽出が始まる前であれば、なんとかなる可能性があるらしい、とは聞いたことがあります。
 問題なのは(1)の料金未納を続けるケースです。こちらを「決してマネしてほしくない」わけです。手続の料金が足りない場合、特許庁は直ちにその手続を却下したりするのではなくて、料金不足の補正命令を出すのです。その補正命令がやってくるまでの期間+手続のために設けられた期間分だけ、特許庁内で案件の動きが止まります。

■ これを利用(悪用?)しているのが、最近そこここで話題になっている、例の大量の商標出願をしている方でして、出願費用を払うことなく商標出願し(まぁこれも憶測というか推理の結果ですが、現実にあれだけの数を出願したら費用が膨大なので、この推理はかなり当たっていると思われます)、補正命令がやってくるまでの期間+手続のために設けられた期間内に、買取り先を見つけよう、という商売をしているんだろう、と思われるわけです。

■ 話がそれましたか。それましたね。
 とにかく、料金未納や不足の状態にしておくと、すこしだけ手続が先延しになります。先の件は、あるいはこういうことを利用したか。
 まぁ本当のところはよく分からないわけですが、次の出願の内容をうっかり書いてしまって、その出願の準備に相当の時間がかかってしまったとかなのか、どういう理由か知りませんが、いろいろな手段を駆使して公開までの期間を延長させようという努力をされる方は、時々いらっしゃるようです。
 あ。料金を未納、不足にして手続をするのは、本当に絶対にマネをしないでくださいね。場合によっては取り返しがつかないことになります。

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コメント

ティナタナおばちゃん!懐かしすぎです。

すみません。中身への反応ではなくて。

投稿: とおりすがり | 2015年4月 6日 (月) 18時28分

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