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2011年3月29日 (火)

たぶん、こんな、かんじ?

今日辺り、最近見た、ある裁判例をベースに、明細書についての持論でも展開してやろうかと思っていたのですがー。

ようよう身動きが取れるようになり始めたところで、まだちょっとばかり疲れが溜まっておりましてー。
回復まであと暫くお待ちを頂けましたなら、幸いでございます。

■ ここ数日でようやく余震も収まりつつあるような雰囲気でありますが、東日本ではテレビから時折流れる「緊急地震速報」の音に敏感になってしまった人も多いのではないでしょうか。
 それにしては近頃、あの緊急地震速報は、多少、はずしてばかりなんだそうです。そう言われてみると、そうかなぁとも思います。
 もっとも、安全サイドに転んで警報を出しているわけなので、あの速報がでたら念のため備えるのが適切な行動というものでありましょう。

■ 緊急地震速報を支えている技術思想はたぶん「着未着法」というものです(http://www.bosai.go.jp/kenkyu/sokuji/images/LP02.pdf、http://dil.bosai.go.jp/library/k_news_img/k_news161.pdf)。
 この資料の説明は多少わかりにくい気がするので、仮にこれが特許出願の依頼資料であったとしたら、発明者との面談を求めて、処理内容のような具体的部分から聞き取りをしなければならないと思います。
 ---あ、いいえ、そういう話ではなかった。
 資料から読み取るところでは---つまり私の推測では---、この方法、各地にある地震計(i=1,2,…Nの地震計iとしましょう)でそれぞれP波を観測した時刻ti(i=1,2,…N)を求めておき、地震発生後のある時刻TのときにP波が到達していない地震計i(ti>T)においてはP波の波面が到達していないと考えて、(おそらくはP波の理論的速度vを使って?)地震計iから少なくとも、半径vTを超えるところに震源(ないし震央)があるとする。また、地震発生後のある時刻TのときにP波が到達している地震計i(ti≦T)においてはP波の波面が到達しているとして、これらの地震計iから少なくともvT以内のところに震源ないし震央があるとしておいて、これらの条件を満足する範囲を定め、例えばその重心(?)を震央と推定する方法、なんじゃないかなぁ、などと思うわけです。
 この方法ならば、最低、1つの地震計でP波を観測した時点から震央の推定が可能となるはずです(図)。

 図で、ハッチングした円の中心にある地震計は、P波が未達のもの。つまり、ハッチングした円の範囲(当該地震計たちからvTの範囲内)には震央はない。
 一方、グレーに塗った円の中心にある地震計(後ろに隠れて見えにくいですが)は、P波が到達したもの。つまり、グレーの範囲には震央がある。

11032901

■ もっとも、P波の伝播速度は場所によっても違うはずなので、この私の推定はちょっと変ですが、あるいはP波の伝達速度の地域的分布まで把握していれば、ラフな推定くらいならできるのかなぁ、などとも思います。
 なお、上記の本家の資料によると、最低2点P波到達地点の情報を使い、それぞれに到達した時刻t1,t2を使い、それぞれからαt1とαt2の距離にある点の集合(αは正の数で適当に動かす)を求めているようなので、速度vを使っていない可能性もありかな、とも思います
 実際どうやっているのか、詳しい方、教えて頂けると嬉しいです。

■ なににせよ、地震波の着・未着を使うのは間違いないようなので、複数のポイントで地震が発生したり、あるいは予測に使おうとしている一部の地震計が止まってしまっている現状では、推定精度が落ちるのは当然といえば当然であるわけです。
 とても有用な情報ですので、でき得れば地震計の復旧も早めにお願いしたいなぁ、などと思ったり致します。
 それと緊急地震速報で震源が推定できるのですから、震度マグニチュードの値と震源の位置との状況によって、津波の可能性をある程度先に発報してもいいのではないか、とも、ちらと思いました。精度の問題で難しいのかな?

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