« 乱読日記[158] | トップページ | 条文を読んでみるはなし(14) »

2010年4月 8日 (木)

それはひとつのカメラ談義

昨日、カメラのことをちょっとばかり書いたついでに。

▽ 別に一眼レフを持って歩き回るほど、写真マニアでもないのだけれども(特に撮り鉄でも、元カメラ小僧とかでもありませんよ、私は)、諸般の事情で写真撮影をしなければならないときに、あぁ、あの小型のデジタル一眼レフがあったらいいだろうなァなどと思うことはしばしばあって…

■ 一眼レフとコンパクトカメラとの最大の相違は、なんといってもレンズだろう。
 そもそもレンズが交換可能というところからしてちょいと違う(もっともコンパクトカメラでもレンズ交換可能、というものがないわけではない)。
 すなわちボディの、レンズを取り付けるところに「マウント」と呼ばれるレンズ着脱可能な機構がついているのであるが、このマウントには、各メーカーでいくつかの種類がある。
 ふるくは、スクリューマウントといって、レンズをねじ込むだけのものがあったが、たぶん着脱をより簡単にするために、スクリューほどグルグルとレンズを動かさずに済ませるバヨネットというのがでてきた。
 最近のデジタル一眼のほとんどが、このバヨネットだと思うが、一口にバヨネットといっても、各社各様になっているのだ。

 例えば、私が持っていたペンタックスは「Kマウント」。対してニコンは「Fマウント」…という状態である。そしてKマウントのレンズは、Fマウントを持ったニコンのボディには取り付けられない。and vice versa。

■ で、実をいえば、拙宅にはおおむかし ME-Super を使っていたときの名残として、Kマウントの 135mm 固定のレンズがあったりする。中望遠のレンズで、素人が普通にポートレートを撮影しようとする場合にはとうてい適さないと思うけど、天体写真ではいちおう、活躍の場が与えられていた。
 また、別のレンズとして、Kyocera 230AF 用の、京セラAFマウントの35-70mmのズームレンズがあったりもする。こちらについてはボディもあるのだが、残念なことにシャッターがいかれてしまっているのである。

■ そういうわけで、新しく買うとすれば、少なくとも一本はレンズのあるペンタックスだろうか、などと漠然と考えていた(なお、京セラAFマウントレンズについては、はなから有効利用を諦めている)。価格帯からして、ちょっと前の K-m というのに興味があったのだが、その当時、ニコンに勤務している友人から、

ニコンにしたまえ

というご託宣を賜った。

またまたぁ。自社製品だとおもって、

という私に対して、彼は専門的見地から種々のニコンの利点を挙げて説明してくれたのだが、そういう話はですね、カタログにちゃんと書いておいてくれないと、誰も分からないですよ。

■ もっとも、当時彼が引き合いに出してくれたのは D-90 というカメラで、K-m に比べれば数ランク上の製品だったので、利があるのが当たり前だったのだ。ところがその後、ニコンもエントリー機として、D5000 や D3000 というのを投入してきた。一方ペンタックス側は K-x というのに切り替えてきた。
 機能面では D5000 はとても魅力的なんだけれども、両者をいじってみると、やっぱり昔の操作感がなごっているのか、私にとっては K-x のインタフェースが自然に感じられる。D5000 はちょっとした設定をしようとしたときに、どこをどう操作すればいいのかが分かりにくく感じられたのである。

■ ふうん、これなら K-x でもいい感じだ、などと、予算の算段を考えていたとき、また、かのニコンの友人に会う機会に恵まれ(?)た。

インタフェースの感じから、K-x のが扱いやすいぞ(私には)

などという話をしばらくしていたのだが、ふとした拍子に気になることを聞いてしまった。
 なんと、エントリー機では、ペンタプリズムは使われていない、というのだ。
 え? じゃぁ、なに。ファインダの像はどうなってんの?
と聞いてみると、なんのことはない。プリズムではなくミラーが使われている、というのだ。つまりはペンタミラー。中空(ガラスが詰まっていない)ので、軽くできるメリットはあるが、ガラスではなく空気中を光が通過することになるので、光学的距離(実距離×屈折率)が大きくなり、視野は暗くなり、実際に撮影される映像と微妙に違った像を見ることになる、という。

■ うーん、そういうように、いくつかエントリー機のエントリー機たるところを聞いていくと、なるほど D-90 なんかが高価な理由がわかってくるのだけれど、どうしてそういうことをカタログのメインのページ(「仕様」とかじゃなくて)にちゃんと書かないわけ?
 動画機能とか、そんなのどうでもいいんだよ(あったら嬉しいかもだけど)。

 また、オートフォーカス機構の関係で、ライブビュー使用中はフォーカス速度が極端に落ちる理由も聞いた(これを解決した製品はソニーのαシリーズにあるそうだが、特許権でもあるんだろうか。実は今回調べてもないんだけど)。
 そうこう聞いているうちに、またぞろ D-90 のほうが気になってきた。彼は営業が上手いのかなぁ。でも D-90 じゃぁ予算オーバーだから中古しか買えないぞ。某鳥坂さんじゃぁないが、

「交換レンズ2本」

は、せっかく一眼レフである以上、譲れないところだからな。

Nikon デジタル一眼レフカメラ D90 AF-S DX 18-200 VRIIレンズキット D90LK18-200II
ニコン (2009-09-04)
売り上げランキング: 6368
おすすめ度の平均: 5.0
5 完成度高い
5 さすがニコンの一眼 これは凄い
5 この価格でこのスペック!
5 素晴らしい。
5 これは100点。100点満点です。

■ 日本の製品が海外で売れなくなり、他のアジア勢の製品が売れているのは、日本の方が高性能であっても、必要最低限の機能を提供している他国製品と価格の面で比較されているからだ、という話をどこかで聞いた。
 だとしたら、ちゃんと高級機の、高級機たるところ(地味だけど基本性能に影響する部分)をちゃんと広告したうえで、高価格で正々堂々勝負したらどうなんだろう、などと思ったりもする。商売の戦略としてはあまりに冒険的なのかなぁ、それだと。

|

« 乱読日記[158] | トップページ | 条文を読んでみるはなし(14) »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: それはひとつのカメラ談義:

« 乱読日記[158] | トップページ | 条文を読んでみるはなし(14) »