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2010年1月22日 (金)

条文を読んでみるはなし(3)

コンピュータ言語には配列というものがありまして、要するに10個の番号付きのデータ用入れ物を用意しておいて、1番目の箱に「1」、2番目には「2」、3番目には「3」…とかいうように値を記録していくわけです。

▽ 言語によって番号の付け方はいろいろなんですが、Cの場合、10個の箱を用意すると、「0」から「9」までの10個が確保されます。こういうのを「0」インデックスというようです。仮に「1」から「10」まで用意するということになると「1」インデックスというわけです。

■ 1条、2条ときましたから、今日は3条です。
 まずは条文。

□ 第3条 この法律又はこの法律に基く命令の規定による期間の計算は、次の規定による。
1.期間の初日は、算入しない。ただし、その期間が午前零時から始まるときは、この限りでない。
2.期間を定めるのに月又は年をもつてしたときは、暦に従う。月又は年の始から期間を起算しないときは、その期間は、最後の月又は年においてその起算日に応当する日の前日に満了する。ただし、最後の月に応当する日がないときは、その月の末日に満了する。

2 特許出願、請求その他特許に関する手続(以下単に「手続」という。)についての期間の末日が行政機関の休日に関する法律(昭和63年法律第91号)第1条第1項各号に掲げる日に当たるときは、その日の翌日をもつてその期間の末日とする。

■ 3条は期間の規定です。これもまた

読めば分かる

的な条文ですが、それでは話が終わってしまいます。
 すこしばかりは解説。1項、これは1号、2号に分かれています。1号が、初日不算入の原則というものです。1月22日から3日後、といったとき、22日を「1」と数えて、23日が「2」、24日が「3」で、3日後は24日、とはしないわけです。初日である22日は不算入ですから。
 正しくは、23日が「1」、24日が「2」、25日が「3」です。配列でいえば「0」インデックス? いや、違うか?

 ともあれ、翌日が「1」なので、計算上は単に加算するだけになります。1月1日から30日後は、1+30=31で、1月31日。月をまたぐ場合は単純な計算ではないですが、分かりにくければ指折り数えたとしても大したことはありません。

■ 1項1号ただし書。こちらは初日を算入する例外です。ルールは単純で

期間が午前零時から始まるときは当該初日を算入。

 これは例えば延長された期間の初日みたいなものをいいます。そもそも1月31日で満了する期限が30日延長された場合、2月1日を「1」として計算を続けるわけです。
 それから、薬事法の承認などの場合も承認がおりた日の午前0時を基準としますので、2月1日に承認された、という場合は2月1日を「1」とします。

■ 1項2号。2項は期間が月又は年をもって定められる場合の規定です。「暦に従う」というわけです。
 こちらはもう、当 blog の昨年1月30日の記事をご参照ください。
http://ntakei.cocolog-nifty.com/pam/2009/01/post-d874.html

■ 2項。これは手続期間の末日が特許庁の休庁日だったら、次の営業日まで延長しますよ、と書いてあるわけです。この2項のおかげで、例えば土曜日が末日になっていたら、翌営業日(一般に次の月曜日)まで期間が自然に延びるわけです。
 ただ、これは「手続」期間の末日ですから、手続ではなくて、例えば権利期間の末日の場合、2項の適用はありません。土曜日が末日なら、その土曜日に満了してしまいます。

 ちょっとばかし簡単に説明しすぎましたですかね。不安に感じられる受験生の方は、いくつかの例題で実習をされると、なんだ、ほんとに簡単なはなしなんだ、というのがお分かり頂けるかと思います。

■ 追補的に。期間には法定期間というのと、指定期間というのとがございます。
 法定期間というのは法律に定めのある期間。指定期間は審査官等が指定する期間のことです。これらの区別をつけておかれると、次の4条、5条が見やすくなる方がいらっしゃるかもです。というわけで、次回は4、5条を一緒に概観しましょう。

■ おっと。この3条は、四法の他の法律(実用新案法、意匠法、商標法)でそのまま準用されていますので、念のため。

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