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2010年1月15日 (金)

条文を読んでみるはなし(2)

しまったぁ。更新分の記事はできていたのですが、時間を取り損ねて昨日の更新ができませんでした。いまさら昨日の日付で更新するのも何なので、昨日更新分は、土曜日に、でも。

▽ ちなみに話題は電球の話でした。

■ 先週は第一条でしたので、今週は第二条です。念のため、条文を挙げてみます。

第2条 この法律で「発明」とは、自然法則を利用した技術的思想の創作のうち高度のものをいう。

2 この法律で「特許発明」とは、特許を受けている発明をいう。

3 この法律で発明について「実施」とは、次に掲げる行為をいう。
1.物(プログラム等を含む。以下同じ。)の発明にあつては、その物の生産、使用、譲渡等(譲渡及び貸渡しをいい、その物がプログラム等である場合には、電気通信回線を通じた提供を含む。以下同じ。)、輸出若しくは輸入又は譲渡等の申出(譲渡等のための展示を含む。以下同じ。)をする行為
2.方法の発明にあつては、その方法の使用をする行為
3.物を生産する方法の発明にあつては、前号に掲げるもののほか、その方法により生産した物の使用、譲渡等、輸出若しくは輸入又は譲渡等の申出をする行為

4 この法律で「プログラム等」とは、プログラム(電子計算機に対する指令であつて、一の結果を得ることができるように組み合わされたものをいう。以下この項において同じ。)その他電子計算機による処理の用に供する情報であつてプログラムに準ずるものをいう。

2条は定義です。定義というくらいですから、これに逆らっても仕方がなく、ただ受け容れて頂ければいいのですが、そうは言いましても、語釈くらいはしておけ、という話ではあろうかと思います。

■ 第一項は、法上の「発明」の定義です。これは

(1)自然法則の利用
(2)技術的思想の創作
(3)高度のもの

と分解すればいいのですが、それぞれの意味はどこかの基本書で必ず説明されているので、ここではぶっ飛ばしてしまいましょう。ちなみに、実用新案法の第2条第一項は、

この法律で「考案」とは、自然法則を利用した技術的思想の創作をいう。

とあって、「高度のもの」が抜けています。
 「高度のもの」は、説明としては

「技術的に裾野の低い部分を除く趣旨」

程度のことで、あまりたいしたことはありません。

■ 第二項はいいとして…(読んだままですからね)、第三項はちょっとばかし重要です。暗記が必要
 まず、プログラムは「物」の扱いです。物については生産、使用、譲渡等、輸出若しくは輸入、又は譲渡等の申出行為が発明の「実施」に相当します。

 ここで、「又は」「若しくは」の使い分けについて再確認。

 例えばそば屋に昼食に行くとですね、行った先でランチメニューとして、

A.たぬき(うどん・そば)定食
B.親子丼

とか書いてあるわけです。こういう場合、

「たぬきうどん若しくはたぬきそばの定食、又は親子丼」

とか書けるわけです。小さい括りに「若しくは」を使って、大きい括りに「又は」を使うってわけですね。よって、先の話は「改行」を使って少し分かりやすくすれば、

a.生産
b.使用
c.譲渡等
d.輸出若しくは輸入
e.譲渡等の申出

が「物」の実施行為に相当する、ってわけです。
 むかし(というか、私が受験していたころ)は、「譲渡等」ではなくて、「譲渡若しくは貸渡し」と書いてあったわけです。これにプログラムの場合の電気通信回線を介して提供することを含めて、「譲渡等」です。

■ あとは普通に読める話です。覚えるだけです。
 …そうだなぁ。これが問題だったりする場合もあるんだよな。例えば商標法の「使用」の定義。商標法2条3項には1号から8号まであるわけです。これを覚えるのには、もう、絵でも描いて覚えたらどうでしょう。むかし私が受験生だったころ、描いたものを(恥ずかしながら)ご紹介しておきます。なお、当時は現7号相当の規定はありませんでした。まぁ、現7号を絵にするなら、ディスプレイに商標が表示されたものでも書けばいいのではないですかな。

10011501 ← 受験時代の私の描いた絵

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