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2009年10月 7日 (水)

台風むだばなし

先週金曜日の更新ができていないのが気になるんですが…。

▽ まぁ、まだ記事内容について確認が取れないのです。…いや、単に英文一つ読めばいい話なんですけどね、いろいろとですね、時間がとれなくて、今週…。

■ 昼食のために、久々に近所の中華料理屋に入りました。
 テレビがついておりまして、台風情報を流していました。

おや。気がつかないうちに。関東も直撃じゃぁないですか。

 しかも中央線(東京)、午前中は立川−塩尻間、午前中運休?
 あ。中央線、か。中央快速線は70%程度の運転らしいです。なお朝のライナーは運休だそう(東日本管内の運休状況については、http://www.jreast.co.jp/apology/pdf/20091007_typhoon18.pdfを参照ください)。

 通過予想海域の海水温が高めらしく、勢力を維持したままやってくるらしいですし、関東などでは通勤時間帯を直撃との情報もございますので、皆様もくれぐれもお気をつけのほど。

■ さて、話をちょっと巻き戻しまして。
 昼の中華料理店でのことです。
 台風情報を眺めていた別テーブルの親子の会話が耳に入ってきました。子供は小学生? いや、幼稚園児かな?

「ねぇ、たいふうって まるいと つよいのー?」

それに対して親御さんは、テレビを見詰めて『天気予報見んのに忙しいのよ!』とでも言わんばかりの空気を漂わせ、無視を決め込んでいるようでしたが、こちらには疑問が残ったのでした。

勢力が強くなると丸くなるだろうか。

■ 今回の台風はかなりの丸顔です。そして強い。
 この一例を以て、丸い台風は強い、と結論づけるのは非常に問題です。特許法的にいえば、サポート要件が云々です。
 残りの麺をすすりながら、少し考えました。
 台風の強さ、というのは基本的に、中心付近の最大風速をいうと思います。と、いうか気象庁的にはそうです(http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/typhoon/1-3.html)。

 風速が大きくなるためには等圧線が混んでいなければいけません。短い距離の間に大きな気圧差が生じていることが条件だからです。台風の場合、等圧線にそって反時計回りよりやや台風の中心向き(気圧差による力と、地球自転によるコリオリ力と、地上での摩擦力との合力による向き、と説明される)に流れ、中心付近(目の外周あたり)で上空へ渦を巻きながら吹き上がります。
 ニュースで「中心付近の最大風速」といい、「中心の最大風速」と言わないのは、中心(目の中)が、このような現象のためにほぼ無風であるからではないかと思うんですが、それはともかく、一番中心になる等圧線の大きさは別として、その周辺の等圧線の本数と密度が問題です。
 なんか物理学の問題、かなぁ、とぼーっと考えていたのだけど、食べ終わるころには何となく自分の中で結論がでてしまった。

■ ちなみに中学、高校あたりで、等圧線に沿って、というけど、高い方を右にみて吹くんだっけ?、左だったっけ?と迷ったら、簡単な思い出し方があります。冬場の天気予報でよく言われる、「西高東低」を思い出してください。そしてそのときに吹く風の向きは? 北風ですよね? これでもう分かりましたよね。
 さらにちなみに。
 北半球では、基本的に等圧線に沿ってこの方向、と考えてもいいのですが、それは上空の風向きの話になってしまいます。地上付近で観測された風の場合、地上物との摩擦により、進行方向よりやや右へずれて吹きます(このずれ量は摩擦の大きさに依存しますので、正確な数字、というものはないと思います)。この「やや右へずれる」ところまで行かないと、学校では正解にならないんじゃないかな。

■ ええと、話を戻しまして、それでですね。天気図なんてものをお描きになったことのある方ならおわかりかと思うんですが、等圧線を描くときって、気象通報がいうメインの等圧線に沿って、各通報地点の気圧・風向・風速などを参考にだいたい描画するわけじゃぁないですか。
 しかし、台風がいくら大規模な大気現象であるといっても、複数の通報地点にまたがって存在していることは稀だったりするわけです。特に海上の場合(海上ブイの通報地点も、陸上の気象台から結構離れていた記憶が…)。
 そうすると、台風近傍で高密度で何本も等圧線を引け、と言われると、これはもう、中心近傍になるほど丸を描くのが自然じゃぁなかろうか。
 一方で中心までの等圧線の本数が少ないならば、周辺の等圧線の流れとかを参考に形を整える(つまり周りの等圧線の流れに沿って拉げて書く)のが普通ではないだろうか。
※ちなみに「等圧線の書き方」は、こちらのサイトがとても参考になると思います:http://www.max.hi-ho.ne.jp/lylle/kiatsu4.html

■ というわけで、台風が強くなると、天気図上で丸くなるのは結構人為的な事情かも知れない、と思ったところで、流体力学を思い出すのを止めたんですが(この辺が、よくないですよねぇ。自分でもそう思います)、結構、実体もそうかも知れないなぁ、とは感じています。強い suck があると、そこからある程度以上の距離での流体圧に関わらず、suck 周辺では当該 suck の影響が支配的だから、数学的近似として球(大気の場合は円環状の suck なので円環)対称になるんじゃないかなぁ。大ざっぱですけど。
 とまぁ、気象予報士でもない私としては、正解との答え合わせができないまま、中華料理屋を後にしたわけでした。

 さぁ、明日は先週金曜日分の更新を、しよう。きっと、しよう。
 さもないと。
 今週の金曜日が来てしまう。

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