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2009年10月 6日 (火)

あれから9年

先月のことですが、自宅から、最寄りの郵便局へ行くのに、普段は通らないショートカットを試みてみました。そうしたら、おや。こんなところにこんなソバ屋がありましたか。

▽ 店構えはえらそうでしたが、お品書きの値段は値頃でしたので、先日、ちょっと試してみました。
 ははぁ。本当に手打ちの蕎麦なんですね。秋の新蕎麦の時期にはもう少しだったかも知れませんが、悪くはなかったです。「これは!」というほどのものでもなかったのですけど…。まぁ気が向いたらまた行くことでしょう。

■ 特許庁のウェブサイトに、「ビジネス関連発明の最近の動向について」という一文が掲載されました(http://www.jpo.go.jp/tetuzuki/t_tokkyo/bijinesu/biz_pat.htm)。
 出願動向、審査請求動向、分野別の統計、審査の状況などが掲載されています。

「ビジネスモデル特許」

とかいう実態の不明瞭なものがヒートアップした2000年。まさに一時的にバブった感がありますが、あれから9年。熱は大分冷めて、昨年の出願は5千件あまり(ピークの2000年比で1/4)になったそうです。
 と、いいましても、特許庁の見解では、

  • 「ビジネス関連発明ではあるが、他技術に主要な特徴のある出願」と、
  • 「ビジネス関連発明自体を主要な特徴とする出願の件数」と

に分類しているらしく、1999年まではいずれもほぼ半々であったものが、昨年の段階でグラフからざっと見て前者と後者との比は1:2から1:3というところですから、バブルが完全に去った、とまでは、まだ言えないのかも知れません。

■ ただ。(前の話をひっくり返すようで恐縮ですが)この統計自体、FI(File Index;日本の特許庁独自の分類)に大きく依存していて、いろんなバイアスが作用しているような、いないような。

■ ちなみに、「ビジネス関連発明自体を主要な特徴とする出願」に分類された出願については、さらに細かい分野別に分類して統計値が作成されています。これを見ますと、「電子商取引」の分野の出願が大きく件数を減らしていることがわかります。2000年の約5000年に比べ、2008年は500件程度でしょうか。
 ビジネス上でのデータベース書き換えとか、料金計算とかいった内容がメインになる部分かと思います。何の工夫もなく多くの出願が集中したのはこのあたりかも知れません。
 でもまぁ、出願する側の立場に立てば、なるほど革新的と感じているんだろうなぁと思えたものが多かったたのも確かでした。

何とかしてあげたいが、

と考えて、工夫案を提示するとすぐに乗ってこられてしまうので、出願のご相談が難しかったりしたものでした[※代理人は発明はいたしません]

■ ほかに、「支払い・決済」や「金融・保険業」の分野を主とする出願が大いに減ったことがわかります。発明の例でいえば、ポイント決済のシステムとかあのへんと、保険金の算定などの部分だと思います。
 確かに、金融・保険商品での特許権というのはいろいろ扱いが難しいと思います。
 斬新なアイディアによって月々の掛け金が劇的に低く抑えられながら、万一の保険金が莫大、とかいうのであれば、当該アイディアを何らかの形で他社利用から保護したい気持ちもあるでしょうし、そういうアイディアがもしあるのなら特許ででも何ででも保護を求めたい感じですが、一方で法律が特許権を与える発明を制限しているのにはそれなりの理由があるからで…。

■ 審査請求件数に対する特許査定件数の比は、ここ数年で増加傾向で、昨年は20%台に迫る勢いだったようです。特許の分野をどうするか、という特許法改正の動きもありますが(ビジネス分野に広げる話はいまのところなかったと思いますが)、今後はこうした動向を追い風に、ビジネス分野の出願が再び増加するかどうか。いや、ないかなぁ。

■ なお、いわゆる「ビジネスモデル特許」の出願の相談をお受けしたときには、私としては個人的に、そのビジネススキームで利用される固有の情報処理であって、かつ必要不可欠なものがないかを探すようにします。
 もしあれば、そこを権利化できれば当該ビジネススキームで必要不可欠な一要素を権利化したことになりますから、事実上、当該ビジネススキームを権利化したのと変わりませんし。ま、そういう「対象候補」を見つけるのが結構、ホネ、なんですけどね。

■ 「ソバ」を wikipedia で引きますと、食品としての蕎麦ではなく、植物としてのソバの項目になります(なんか一貫性があるのかないのか…)。それによれば、在来品種のソバは比較的希少種で、高値で取引されることが多いものの、知的財産が適切に管理ないし設定されていないので、産地偽装などが横行しているとのこと。こっちのほうは商標の問題だと思いますが、「知財過疎地域(業界地図的に)」っていうのはまだあるんでしょうかねぇ。そういうところに一気に火が付くと、また「ビジネスモデル的」現象が起きたりするのかも知れません。

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