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2009年1月19日 (月)

ペース配分ばなし

電車の中で偶然隣り合わせた、母子と思しき二人の会話が耳に入った。そうと見ると、子供の方は小学校の低学年くらいの女の子で、話の内容からは、どうやらマラソンか何かの大会だか何かがあるらしい。

「…だって一位になりたいんだもの」

とその子。それに対して母親がなだめるようにいう。

「だからってスタートからダッシュしたらダメなのよ。すぐ疲れて、後から追い抜かれちゃうじゃない」

▽ このペース配分のミスを子供の浅知恵と笑うのは簡単だが、じっさい自分の身を振り返ってみると、案外、自分自身のペース配分だってめちゃくちゃになってる気もしてくる。

■ この blog の更新は、いままで当日深夜に行ってきたのだが、早朝にずらそうとしてみたら、もうダメだ。
 翌日深夜の更新というペースがついてしまってる。今日もなんとなくそんな感じになってしまった。
 私自身のペースだと、この blog の記事くらいならば---そもそも大層な推敲もしないつもりで書きなぐっているからでもあるが---15−20分くらいで書ききってしまえる。その20分程度の時間が朝方には採りにくい。深夜ならば容易に採れる。そういうことかも知れない。

■ 実をいうと、仕事のペース配分を変えてみたんだ。
 この稼業をしていて、案外と、企業側の担当者の方から聞かれることの多い質問に、

「一体、一件あたりどれくらいの時間で明細書を書かれているのですか」

というのがある。
 まさかに、仕事上の書類を書き殴りしているつもりはないが、

(な、何か粗っぽいと思われたのかな…??)

と思ったりして、少し控えめに、

「えー、そうですねぇ、3日くらいかなぁ」

などと言ってしまうが、こと私個人の感覚でいえば、3日もかかって書いた明細書なんて、どっかに迷いがあって、あんまりよくなさそうだ。
 ここは誤解のないように慎重に書きたいが、簡単な技術であれば、過去に1日あたり2,3件のペースで明細書を書いたことだってある。ただ最近は(特にソフトウェアの分野では)、少なくとも新規性を確保するだけでもかなり慎重な明細書の作成が必要になってきていて、さすがに1日あたり複数件というわけには行かなくなってきた(自分自身の体力の衰退というのもありそうだけど、認めたくないなぁ…)。
 そこでここ数年は、前日の午後に請求項から手段、効果のあたりまで書いておいて、翌日の午前中に実施形態を仕上げ、昼過ぎに図面の下図を仕上げてトレースに回しておしまい、という「略1日ペース」が一番書きやすくて、しかも明細書の質にも自信が持てるペースということになってきていた。これはこれでよいペースなので、明細書作成については、今年も昨年のペースを維持することに決めた。
 いや、むろん、これを毎日続けられればベストだけど、現状、それほど依頼件数も多くないから、このペースを維持できているわけでもないし、そもそも技術的に難しくて請求項の作成に1日を費やすものだってなくはないのだが、実施形態はできれば半日、長くても1日で書ききってしまいたいわけだ。そうでないと、翌日に、前日作成していた内容の細かいところを再確認しなければ怖くて続きを書けないし、ますます時間がかかってしまうことになる。

■ 余談だが、そういうわけなので、実を言うと、

「すみません。面談から3日で書いてくださいなんて急ぎのお願いになってしまって」

などというケースについては、

「いやぁ、何とかいたします」

などと辛そうに受けてはいるが、本当のコトをいえば、

そっちの方が welcome

だったりするわけである(かといって、急ぎの仕事ばかりでは本当に辛いけど)。

■ それに対して、ここのところ、時間がものすごくかかるのは中間処理なのである。こと、意見書の作成には神経を使うようになってきたのだ。
 個人的に受けてきた教育から、

「意見書はA4にして1ページ、長くても2ページ」

という感覚があって、簡潔にして要を衝いた意見書作成をしようとしているのだが、そうすると、えらい時間がかかるのである。
 と、いうのも近頃の拒絶理由は、文献の数がものすごく多いケースや、そうかと思うと、文献数は少ないが、実施形態そのものがクレイムされていなくて記載不備だという、いわゆるサポート要件を濫用したような拒絶理由(詳しく審査官と話せば分かって貰えるケースは多いのだが…)があったりしているからではないかと考えている。簡潔な意見書の作成が難しくなってきているのではないかなぁ。
 で、中間処理の作業ペースを変更して、中間処理(特に意見書の推敲)に多くの時間を割くようにしてみたわけだ。そうしたらそのために夜枠が圧迫されて、帰宅が基本的に遅くなり、夜に帰宅してから行っていた、エディタの作成だの、案件管理データベースの手入れなどが深夜に回り、深夜に行っていた作業がさらに朝へずれこみ…ということで、blog 作成が朝に回ったわけだ。ところが朝というのは、意外にも自分の時間が取りにくいものだった、というわけだ。

■ とにかく、blog の記事作成時間の計画も、冒頭の子供の浅知恵同様、持続できないようでは困るわけで---近頃の言葉でいえば sustainability が大事なんで---ある。やっぱり blog 記事の作成は、深夜にまわしておくべきだろうかなぁ。
 エディタの作成を朝に回してみるか…。

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