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2008年9月19日 (金)

[弁理士試験]論文式の合格発表

弁理士試験の論文合格者発表がありました。今回の論文合格者は601名。短答式の受験者 9672 名からみれば約6%の合格率です。難関といえますでしょうかね。短答合格者からすると約1/5。5人に一人の合格率だったわけです。
 合格者の方はおめでとうございます。
 残念ながら合格でなかった方々は、また心機一転。ただし来年は論文からですから、是非がんばってください。

▽ これで来年持ち越しの受験者が、約2200名というわけで、仮に今年と同じだけ短答に合格させるとすると、来年の合格者数は約600名ということになります。9600名あまりの受験者から2200名ほどを差し引いて、7400名。ちなみに初回受験者が毎年約2600名。今年の残存組と来年新規組とを合わせると、短答式受験者は、約1万名!。もっともそれから少し減じて考えるのが妥当だとしても、来年の短答式はいきなり合格率6%の激しい試験になることが予想されるというわけです。むむう。短答式が苦手な人には厳しい話になりそうです。

■ 口述試験については、過去に2度続けて落ちた人の例を含めてさんざ書いてきたので、もう書くことはありませんが、もう既に遅いかもですが、合格者の方は早めに弁理士会の各会派が行っている練習会に問い合わせのほど。

 さて、今回は合格発表当日ということもありますし、「吉藤読み」をちょっとお休みして、個人的な短答(私のころは多枝選択式と言ってましたが)の話をちょっと書いてみようかなぁと。

■ これも前にも書きましたが、私は multiple choice 形式の試験問題が得意ではありません。この種の問題については、なんだか勘のようなものを働かせて、それこそあっという間に正解枝を見つけ出す人がいたものですが、なぜ彼(or 彼女)は、そうまで容易に解答を見つけるのだろうと、心から悔しく思ったものです。

■ さて、それではそういう multiple choice である弁理士の一次試験(いまの短答、私のころの多枝)についてどういう対策が有効だったか、というと、これも繰り返しになりますが、要するに選択肢にそれほど多くのバリエーションがあるわけではないことを知ることが有効なのです。
 一つには、特許法から商標法まで、あるいは条約を含めたとしても、まともに multiple choice の問題になりそうな箇所はそれほど多くはない、ということです。
 それなら過去問を繰り返せば良さそうなものですが、単に過去問をまわしていただけでは6−7割の正答率がやっとです。これは私自身だけでなく、周りにいた受験生の方々のやり方を見ていてもそう感じます。結局、7割の正答率を確実に超えないと、合格はおぼつかない(来年だと、さらに跳ね上がるかもです)わけですから、過去問やりっぱなし法はあまり賢い方法とはいえないわけです。
 個人的にお勧めしているのは、例えば四法対照なら四法対照で構わないので、とにかく一冊、法令集を準備し、過去問の問題文で問われている条文を確認して線を引っ張るなり、チェックを入れるなりする方法です。
 この方法を採用する利点は、結局チェックの集中する箇所が分析できることにあります。問題文をいかに変化させようが、問われている内容にはそう多くのバリエーションがないことがわかってきます。
 最近は、問題の出題形式に凝ったものが多いようですが、出題の形式に惑わされずに、条文の正確な理解に努めていけば、それで大丈夫です。そして各条文のうち、集中して出題されている箇所についての理解を正確なものにしていけば、確実に点数にできるポイントを増やすことができるわけで、いわば、基礎体力みたいなものがついてくる、というわけです。

■ こういう勉強を、例えば一次試験の数月前から始めるというわけです。始めたら、毎日、10分でも、1問だけでも続けます。酔っぱらって帰ってきたとしても、寝る前に1問。そういう具合。
 要するに

規則正しく。

 なお、以前所属していた事務所の副所長さんから、

「そう。規則正しく。受験の日も欠かさずに、毎日飲まなければ」

と言われたのは、いつぞやも書いた通り。当の副所長先生はその通りにしたそうですが、私は受験前日はさすがに飲みませんでしたねぇ。前々日は飲みに連れて行かれた記憶がありますが(一緒に行った事務の女性から、「あさって試験ですよねぇ??」と言われたので覚えている)。

■ あ、そうそう。さらに圧縮要因として、弁理士数が多すぎるという議論もあるやに聞くので、いつ、合格者数自体が減となるかはわかったものではありません。本気で、この業務で食べていくつもりがあるなら、早いうちです。早いうち

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コメント

いつも楽しみに読ませていただいております。
条約の連載では勉強になりました。
昔のエントリで、「受かることにして勉強しなきゃダメ」って読んで
目からウロコが落ちて、頑張ってきました。
いまは論文もなんとかパスして、口述の真っ最中です。

>弁理士多すぎ

やっぱそうですよね。H17~18が大ボーナスだったんでしょうかね。
口述もなめないでがんばります。

投稿: yos | 2008年9月21日 (日) 03時51分

コメントありがとうございます。
まずは論文合格、おめでとうございます。
最近は、口述も難しくなっているようですので、気を抜かず、最終合格までがんばってください。

弁理士数については、当の弁理士会もその人数増と仕事量とのバランスで頭を痛めているような模様で、やはりこれからの弁理士には、新しい事業を開拓するようなパワーが求められている気がします。
そういう意味では最終合格後(登録後)も、気が抜けないかも知れません。
お互いに頑張っていければと思います。今後は、同じ土俵上で、いろいろコメントなど頂ければ幸いです。

投稿: ntakei | 2008年9月22日 (月) 08時02分

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