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2008年4月24日 (木)

解決がみえない はなし

生保にはかなり長いこと入ってるんだけど、とみに最近、
「見直しませんか」
という勧誘が多いような気がする。もしかすると、あと数年もたつと、解約のときの向こう側の利益が変わるんだろうか。契約を見直してみても、そんな風には見えないけどなぁ。

▽ とにかく次に契約を変えるとしたら、なるべく協同組合の団体に入ってしまった方がトクな気がする。旅行だって団体旅行のほうが安いのと同様、団体契約というのはメリットがあるわけだ。

■ 多数の原理
 カラオケ店で、歌いたいと思った一曲がなかったからといって、他に歌える曲があるのに数時間分の支払いをフイにして別の店にいくほどのことはない。そこは放送局とて同じこと(?)で、固定額で使える曲がいっぱいあるのだから、そこから選べばいい話で、わざわざ他業者と契約して、当該他業者の曲を使う必要はないというわけだ。

 数の多きを武器にして「包括契約」を結び、適当なサンプリングで使用曲の配分を特定する方式を採用していたのは、日本音楽著作権協会(JASRAC)である。このほど

「包括契約」→ 他業者の曲まで不要と判断 → 他業者涙目 → 権利者にも支払いなし → 権利者、JASRACへ移転 → 他業者さらに涙目

という悪循環により、他業者の業界参入が実質的に妨げられているとみて、公正取引委員会が JASRACの調査に乗り出した。

■ 少々前から、JASRACを巡っては様々な憤懣があちこちで渦巻いていた。例えば、例の「初音ミク」利用音源が権利者の同意を得ないままに、着うた配信されていたという話だとか、その配信のために著作権管理団体であるJASRACに権利者の意図と異なる態様で登録がされていたとかである。まとめサイトをつらつらと見ていると、権利者としては著作隣接権である演奏権まで管理してほしくはなかった(自由な二次利用を認めたかった)ようだが、どうやら現場は各種当事者が錯綜して、しかもコミュニケーションがうまく図られていなかった模様である(まとめサイトの記述だと、どうもクリプトン側の代理人が怪しく見えるのは私だけか?)。
 その後、この問題がどうなっているのかはよく知らないのだが…(→まとめサイトは:http://www32.atwiki.jp/mickmiku/)。

■ そんなわけで、普段からネット上での評価が著しく低いJASRACへの公取の調査乗り出しについて、さっそくあちこちから評価の声がでているのだが、問題視されているのは「包括契約」の部分みたいだから、著作権管理そのもののやり方について問題があるとされているのではないようだ
 しかしこれはなかなかに難しい問題で、放送業者としては一々利用曲を数えていられるか、ということになるんだろうし、経理的にも、利用量に応じるような変動費にするよりは、契約料として固定費化してあったほうが放送局としてよいに決まってる。そうとすればJASRAC提供の「包括契約」は、社会的必要性があることになる。
 かといって、それによって著作権管理分野に対する新規参入が促されないのでは、公正な取引の側面から問題が発生する。
 大量利用のあるシーンでの著作権管理は、まぁ、技術的解決がつけば問題は半減するかも知れないが、現実的には無理がある。どのような解決をつけるつもりであろうか。

 サンプリングで他社管理の楽曲があれば、JASRACの包括契約料の一部を他社へ分配する方式を採用するか。はたまた…。

■ 解決の道がまだ不明瞭な今回の事案であるが、これによって新規参入が可能になると、合計で月間250億を超えるパイにありつける機会が増えるんだろうか。この種の業種の運営コストがどれほどかは難しい算定になりそうだが、例えば、JASRACのやり方にご不満な方、どなたか立ち上がってみませんか?

 わたし? うーん。どうかなぁ。

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