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2008年3月19日 (水)

資料を探すはなし

六本木から広尾のあたりというのは、なかなかに洒落た街並みで、私のような人間はどうも浮く。ただ、広尾駅から徒歩10分ほどの有栖川記念公園にある東京都立中央図書館は、蔵書数約156万冊を誇る優れた図書館で、学生の頃、ときどき使っていた。

▽ この図書館の最大の特徴は、蔵書のうち24万冊あまりが開架されていることにある。開架式図書館は、利用者が本を戻すときのルールなどマナーを守らなければならない制約はあるが、閉架式と違って気楽に本を探すことができて利便性が高い。

■ 開架・閉架
 おっと。もしかして「開架」、「閉架」の語が耳慣れないかも知れないので、一応ご説明。
 開架式というのは、蔵書を載せた書架間に人が入るスペースが常に開いている式の書架配列方式で、利用者は、書架間のスペースに自分で入って希望の本を書架から探す。
 一方、閉架式というのは、複数の書架をレールなどに載せて移動可能にしてしまい、通常は隣接書架間にスペースをおかず、ほしい本のある書架までを一方側へ移動させて寄せ、所望の本のある書架と隣接書架との間にスペースをつくる式のものである。この閉架式の場合、むろん利用者が自分で閉架書架を移動させてもよいのだが、普通は図書館員が利用者の希望図書を書架から取ってくることになっていることが多いと思う。
 閉架式では普通の状態では書架が詰まっているので、蔵書数を増やせるメリットはあるが、すぐに書架間のスペースに出入りできないこともあるので、使い勝手は落ちる。

■ 出身大学のICU図書館は、私の在学中は30万冊あまりをほとんど開架していてかなり使いやすい図書館だった。理化学研究所の図書室は、ほぼ完全に閉架式で、しかも自分で書架を移動しなければならず、間に人がいないことを確かめて、一つ一つ書架を移動して、と、面倒な思いをした。
 東京都立中央図書館では、ほしかった雑誌類については閉架されていたが、依頼をしてから数分で出してくれて利便性はやっぱり高かった。

 さて、それでは一昨年末の統計で蔵書図書数883万冊、逐次刊行物1185万点、その他、マイクロフィルム・マイクロフィッシュ等一千万点あまりを収蔵している日本最大の図書館、国立国会図書館は、というと、それはもう殆どが閉架式である。むかしは資料請求書に記入して機械にかけて…と面倒な手続だったが、いまでは非接触カードを使って資料の請求をだす。請求から資料がでてくるまでの時間は約1時間だという。

■ 国会図書館では
、資料請求にあたっては、予め「利用者登録」というのをしておくのが便利である。利用者登録自体は無料、運転免許証のような身分証明書を持っていけばその場で利用者カードを発行してくれる。パスワード(英数字数桁)の設定が要請されるから、予め考えていく方がよいだろう。
 利用者登録をしておくと、インターネットを介して資料複写の請求ができる。複写された資料は郵送される。
 また平成14年あたりから蔵書が収蔵できなくなったとかで、洋雑誌や海外特許資料等については京都にある関西館に移してしまったために、これら洋雑誌等の請求が難しくなった。利用者登録をしない場合、FAXで複写を送ってもらう「即日伝送複写」か、東京の国会図書館で複写を請求する「来館遠隔複写」しかできない。利用者登録をすると、資料を関西館から東京へ3日間だけ取り置いてもらえる、「取寄せ」サービスを利用できる。もちろん、インターネット経由の郵送複写請求は、関西館の資料についても可能である。

■ とある資料を求めて、特許庁での用事の帰り、国会議事堂裏を通って国会図書館へ向かった。
 資料を請求をしようと OPAC 端末をいじっていたのだが、あるはずの資料が検索にひっかからない。

(どうしてあの資料がでてこないんだ)

と思って検索キーをいろいろに変え、 OPAC のキーを叩きまくってしまった。ふと気がつくと、東京館の所蔵資料だけを検索対象にしていた。

(まさか、関西館の資料だったか…)

と、関西館も検索対象に含めてみると、資料リストがでてきた。

(ありゃー。関西館かぁ。)

 この場合、利用者カウンターで取寄せを請求することになる。その場で複写を請求してもよかったのだが、何ページ分あるのかが不明なので、複写料金があまり高額でも困ると考えて、念のためまずは取寄せを請求することに。請求の手続中、ふと気がついて、

「もしかして即日伝送複写で雑誌の目次ページだけとか請求できます?」

と聞いてみると

「できますよー」

という。そうか。先に目次だけ取寄せてページ数を確認する手があった。ただ、伝送複写については複写請求から約2時間を要するというから、今日のところは諦めた。この時期の2時間は貴重なのだ。
と、いうわけで来週半ばにもう一度請求した資料を見に(+複写請求をしに)国会図書館まで行かねばならぬ。やっぱり自分で探せるほうが利便だ。所蔵資料が膨大なのも迂遠な手続が必要になって考えものである。

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