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2008年2月13日 (水)

きっと…? の、はなし

「ハネケン」こと羽田健太郎さんが亡くなられたのは、昨年6月のことで、かなり急なことだったと記憶している。この羽田氏、太く見える指ながら(失礼!)、そこから紡ぎ出される音楽は、対称的に繊細であったりして、なかなかの名ピアニストであったと思う。

▽ その羽田氏が司会をしていらした日曜朝の音楽番組、「題名のない音楽会」は、その前身である「ゴールデンポップスコンサート」以来一貫して、出光興産による提供番組である。

□ 羽田健太郎さんのアルバム:

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■ 出光
 ある女子大生が車を運転しながらメーターを気にして、

「やぁだぁ、ガソリンがなくなってきちゃった。デコウに行かなきゃ」

というと、同乗していた友人が

「え?何言ってんの? あれ、シュッコウって読むのよ」

とか言ったとかなんとかいう冗談があるが、どうも読み方が難しいらしいこの石油会社は、むろん「イデミツ」と読む。御曹司と私は同じ高校の出身であるらしいが(伝聞なので真偽は不明)、面識はまったくない。残念ながら。

 それはそれとして、この出光の最近のテレビCMで、有機ELのCMを見た。あーそんなのも開発してるんだなぁ、しかしどうして開発者がウルトラマンなんだろうと訝っているうち、こんなキャッチコピーでCMは締めくくられる。

「ほっともっときっと、いでみつ」

 いや、だからといって、「ほっかほっか亭」のフランチャイズから離脱するというプレナスの新ブランドが「ほっともっと」であることと、出光のキャッチコピーとは関係はないだろうと思うのだが。

■ このプレナスの事件、新聞記事やら何やらで、何となく耳目には入っていたのだが、いままであまり興味もなく、スルーしていたのだった。しかし、事件の発端はどうやら商標権の帰属の争いらしい。
 事情はよく分からないのだが、ほっかほっか亭のフランチャイジーであるプレナスが、「ほっかほっか亭」商標権は自己に帰属する旨の主張を始め、それが元で訴訟が生じているらしい。総本部側もプレナス側をフランチャイズ契約違反で提訴するなど、訴訟合戦になっていたわけだが、その行き着いた先が、プレナスによる新ブランド立ち上げというニュースなのだ。

 ちなみに、と思って「ほっかほっか亭」の商標権を検索すると、出願中の1件を含め、3つほどのエントリーが特許庁データベースから見つかった。うち、ほっかほっか亭のロゴに係る権利(4980227号)と、「ほっかほっか亭」と筆文字風の白黒文字で記述した出願中のもの(商願2006-070499)が「ほっかほっか亭総本部」が権利者/出願人となっているもので、登録5004808のカラー筆文字「ほっかほっか亭」がプレナスの権利だ。

 ちょっと注目したいのが各商標権/商標出願の指定商品・役務である。ほっかほっか亭総本部の商標出願が、21類、25類、31類、36類、40類、41類、43類、44類といったところを指定している。うち、食品に関わる商品・役務はあまりないが、これはフランチャイザーとして必要なところを指定していると考えると、なんとなく目的が見えてくる。
 一方のプレナス権利の指定役務は39類。具体的には、

鉄道による輸送,車両による輸送,道路情報の提供,自動車の運転の代行,船舶による輸送,航空機による輸送,貨物のこん包,貨物の輸送の媒介,貨物の積卸し,引越の代行,船舶の貸与・売買又は運航の委託の媒介,船舶の引揚げ,水先案内,主催旅行の実施,旅行者の案内,旅行に関する契約(宿泊に関するものを除く。)の代理・媒介又は取次ぎ,寄託を受けた物品の倉庫における保管,他人の携帯品の一時預かり,ガスの供給,電気の供給,水の供給,熱の供給,倉庫の提供,駐車場の提供,有料道路の提供,係留施設の提供,飛行場の提供,駐車場の管理,荷役機械器具の貸与,自動車の貸与,船舶の貸与,車いすの貸与,自転車の貸与,航空機の貸与,機械式駐車装置の貸与,包装用機械器具の貸与,金庫の貸与,家庭用冷凍冷蔵庫の貸与,家庭用冷凍庫の貸与,冷凍機械器具の貸与,ガソリンステーション用装置(自動車の修理又は整備用のものを除く。)の貸与

となっている。食品関係のフランチャイザーとしては、「冷凍機械器具の貸与」あたりが必要だったりするのだろうか。どうも、商標に関してだけ概観すると、総本部側の方が戦略的に適っている気がするが、このプレナスの権利の取り方は、何か目的があるんだろうか。

■ 今後、プレナス側はフランチャイズ契約の打ちきりをするというし、一方で総本部側は契約終了後に競業避止義務があるとして争う姿勢のようで、あまりスムーズにことが進みそうにはないが、新ブランドを立ち上げて、フランチャイズ契約を切るならば「ほっかほっか亭」商標権は持っていても仕方ないものになりそうだが。後は、過去分の不当利得返還請求みたいな話になるんだろうか。

■ またメディアに目立った知財事件が出てきたと思って見てみたのだが、報道内容からは事案の状況がよくわからなかった。まぁ訴訟も進行中なので仕方ないところか。
 あ、そうそう。メディアといえば、今週(?)の「SPA」という雑誌に「発明で一発当てる」みたいな記事があって、ざっと見てしまったのだが、某学会関係者にインタビューしてみたり、成功事例(?)をただ列挙した、みたいな「SPA」らしい記事だった。これを鵜呑みにしていきなり発明を始める人もそうとう珍しかろうが、どうもポイントは、先に企業へ売り込みを計って、商品化が決まってから特許出願をするべきだということだったみたい(なんせ立ち読みの斜め読みなので…)。ちゃんと読んでないからアレなのだが、企業へ売り込みにいく場合も、相手とNDA(Non-Disclosure Agreement:守秘義務契約)を結ばないと、新規性がその時点で失われることだってあるんだからね。

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