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2008年1月31日 (木)

毒のはなし

私の知らないところで、夕方以降、急にニュースが慌ただしくなっていたらしい。
例のガソリン税臨時法案の与党撤回と、暫定税率法案維持に野党合意という、どうにも茶番なニュースを覆い隠すように、「毒ギョーザ」のニュースが割り込んできたのだ。

▽ どうも作為的なタイミングの報道の気がしてならないが、直近の被害としては確かにこちらの方が上なので、どのご家庭も早速冷凍庫の中身を改められたがよろしかろう。

 というわけで、本日は予定を変更して(?)急遽、このニュースをまとめておく。いささか自衛の意味もある。

■ かかる重要な報道の割には、回収対象の製品名がちゃんと発表されているのはいまのところ(1/31 午前0時ごろ)JTだけなんだ。自分のためにも、リストはちゃんとしておいて欲しい。まぁ、2ch とかを見に行けばまとまった情報がありそうだけど、2ch には 2ch のクセがあって、必要な情報が決まっている場合、そこへたどり着くまでのジャンク情報の山が大きいのだ。そんなわけで、NHK の報道や、各所の報道から切り張りして一応、現段階でわかるだけのリストを作ってみた。それが、これ:

□一般向け
JT
「中華deごちそうひとくち餃子」
「お弁当大人気!ミニロールキャベツ」
「お弁当大人気!豚肉のごぼう巻き」
「お弁当大人気!2種のソースのロールキャベツ」
「お弁当大人気!豚肉の3色野菜巻き」
「CO・OP本場中国肉餃子30個540g」
「CO・OP手作り餃子40個560g」
「CO・OPとろ~り煮込んだロールキャベツ2個×2袋入」
味の素
「ピリ辛カルビ炒飯」

□業務用(ただし市販ルートに乗るものあり)
JT

「特製スライス叉焼(バラ)」
「厚切り特製ヒレかつ」
「豚肉と三色野菜の包み焼き」
「ローストオニオンポークカツ」
「ミルフィーユポークカツ」
「柔らかく煮込んだロールキャベツ(トマト味)40」
「柔らかく煮込んだロールキャベツ(トマト味)60」
「ポークピカタ100」
「ポークピカタ(チーズ入り)40」
「ポークピカタ(チーズ入り)60」
「やわらかヒレカツ」
「豚肉ときのこのクレピネット(網脂包み)」
「ひれかつ」
「豚肉ふんわり包み」
「ミルフィーユカツ50」
加ト吉
 豚肉ロース、アスパラベーコン、ウインナなど飲食店用
味の素
「カルビクッパ」

 豚肉だけの話と思っていたが、味の素の発表をみると、牛肉も関係するみたいだ。
 これらの製品は、いずれも中国河北省の「天洋食品」というところで作られたものらしい。ウチの冷凍庫には、どれも見当たらず一安心。いや、しかし外食してる場合は安心もしておれないぞ。そういえば昼に食べたラーメンにはチャーシューが入っていたが(一切れだけだったけど)、あれは平気だったのだろうか。いまのところ自覚症状はないが。

 いや、それはそれとして、今日の朝、お弁当を用意される方で、冷食を使われる方は一応、パッケージを確認されたほうがよいであろう(家族が作ってくれた弁当にこれらと思しきものが入っていたときには、いろいろ考えたほうがいいのかも知れない---いや、冗談です---)。
 
■ NHK は、このニュースを大々的に取り上げていて(当然だが)、中国における食品の現状、などというところまで話を持っていっていた。しかし、食料品を洗うための洗剤があるという話には驚いた。よもや界面活性剤ではないよなぁ。

■ 今回混入していた薬物は、「メタミドホス」というらしい。化学式はC2H8NO2PS、コリンエステラーゼ阻害剤として機能するようである。神経毒じゃないか。危ないなぁ。LD50値は、16mg/kg。つまり今回重篤になったという子供など、20kg くらいの体重であるとすると、320mg もあれば、50%の確率で死に至るということになる。恐ろしい話である。
 国立医薬品食品衛生研究所(www.nihs.go.jp/index-j.html )の国際化学物質安全性カードによると、経口摂取の場合の症状は胃けいれん、けいれん、下痢、吐き気、嘔吐、単収縮、めまい、発汗、息苦しさ、意識喪失、脱力感、その他ということだそうだ。応急処置としては、口をすすぐ、水に活性炭を混濁した液を飲ませる、安静、医療機関へ連絡、というようになっている。意識がある場合にのみ吐かせてもよいらしい。一般的な家庭で応急に処置する場合、口をすすがせて、その間に救急車、というのが妥当な線であろう
 水によく溶けるというから、表面についてるだけならば水で洗い流すことはできそうだが、ギョウザの場合、皮に包まれてる場合もあろうから、勿体なくとも返品するのが妥当な処置である。

■ 加工食品の場合、加工段階で材料の洗浄などが行われるから、こういう薬物が残存したままというのは珍しい、というのが一般的な見解らしい。そういうわけだから、加工されていない食品の安全性は調べていても、加工食品については調査なしということがあってもおかしくないわけである。
 それでも今回は、水に可溶な薬剤が混入していた、というわけで、もっとも恐ろしい見解としては故意に混入したということになる。そうでなくても加工段階で過失等によって混入したという見方がされている模様。どうにも後味がわるい話になりそうなのである。

 折角、WTO 加盟以降、知財などの分野も含めて経済的に大きく成長する過程にある中国。その発展に水をさすようなことがなければよいが。いや、まぁ、しかし特許の審査のほうは、文献探索を厭って、記載不備で限定を求めてきたりするからなぁ。まだまだの側面はあるのだが…。
 あ、それはそうとして、来月からまたガソリン代がリッターあたり2円ほど高くなるというし、明日入れてこないとダメかなぁ? 何をするにも金のかかる世の中で、嫌になっちゃうなぁ。せめて消費税の加重課税くらいはやめて貰えないかなぁ。

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