« 乱読日記[77] | トップページ | 毒のはなし »

2008年1月30日 (水)

ペンシルバニアのはなし

下らない話であるが、小中学校のころは「偏差値」という、益体もない基準を参考にして受験校を選ぶことが多かった。このつまならい統計値が大した意味を持っていないことは自分でも分かってはいたが、面白半分に表を眺めていて、例えば大学の場合、東京大学を最上位として、どうやら広域名称がつくほど偏差値が下がっていくのではないかと思った。そうすると、自分の出身校である国際基督教大学などは、もはや底辺の大学ということになるのであるが(ICU の場合、偏差値は、ほんとうに何の意味も持たない)…。

▽ 地域名を付した大学の場合、英語では University of xxxx というように書ける。早慶上智を University of Waseda とかいうことはできないが、University of Tokyo ということはできる。米国のペンシルバニア州にある大学の場合、ペンシルバニア州立大学(Pennsylvania State University)のほか、ペンシルバニア大学(University of Pennsylvania)というのがあるようだ。

ドミノ・ピザ【PC向けサイト】


■ University of Pennsylvania Law Review
 米国の非自明性判断に関するリーディング・ケースである Graham v. John Deere Co. 事件では、

  • 従来例の射程と内容とを定める
  • 従来例とクレイムとの相違点を定める
  • 関連する技術分野における標準的な技術レベルを明らかにすること

といった判断基準を挙げている。また、二次的考察(Secondary Considerations)についても例示を挙げている。そこで Graham v. John Deere Co. では、ペンシルバニア大学の法学レビュー誌、「University of Pennsylvania Law Review(U. Pa. L. Rev.)」の、

Subtests of "Nonobviousness": A Non Technical Approach to Patent Validity

という記事を引いている(112 U. Pa. L. Rev. 1169(1964))。

 一通り Graham 判決を読んで、このレビュー誌の記事を読んで見たくおもったのであるが、こんなレビュー誌を所蔵しているところというと…国会図書館しか思いつかない。
 念のため国会図書館の OPAC を叩いてみると、はたして当該資料はちゃんと国会図書館に所蔵されているらしい(請求記号Z51-G101)。大したものである。

 しかしながら国会図書館で資料を取り出して複写を依頼すると、ほぼ半日作業となってしまう。いま、そんなことをしている時間はない。国会図書館に所定事項を登録すると、外部から複写を依頼することができるのであるが、それをやってみるか…。

■ University of Pennsylvania Law School
 ところで、同大学(ペンシルバニア大学)のロースクール講義が、例の iTunes-U にいくつか掲載されている。それが、実は「米国特許法」の講義なのである(http://deimos3.apple.com/WebObjects/Core.woa/Browse/isc.upenn.edu.1448509316.01448509318)。担当教官は R. Polk Wagner 教授、専攻は情報法、知財法、法と経済、法と技術、特許法などとなっている。写真をみるとなんだか映画俳優で見たような風貌である。
 本日現在で1から3回の講義しか入っていない。とりあえず第一回の講義を見てみようと iPod に入れて持ち出したのだが、どういうわけか私の iPod ではビデオが正常に再生されなかった。
 結局、帰宅してから夕食を摂りながら Mac 上でビデオを再生してみた。これならば見られる。ビデオの内容はプレゼンテーションソフトの画面だけで、教授の講義風景などはない。
 第一回講義の内容は、特許制度を概観するものだ。講義は比較的小さい教室で行われているらしく、学生たちが自由なタイミングで発言をしている

 「なぜ、フロントページに要約が掲載されているのだろう」

などという教授の発問に自由に回答している。

 個人的には最後の Key Facts というスライドが面白かった。

  • 権利行使される特許権は全体の1%未満、
  • 大きく見積もっても、ライセンスされる特許権は全体の5%、
  • 典型的な権利行使に要する額:$4.5ミリオン…

などなど。

■ ちなみに、と考えて iTunes で "Patent Law" を検索してみると、案外なことに、ニューヨーク・ロースクールなどにも特許法の講義がある。
 さらに、DePaul University というところでは、知財学者コンファレンスというビデオまである:
http://deimos3.apple.com/WebObjects/Core.woa/Browse/depaul.edu.1356561245.01356561261
 それぞれ20分ほどであるが、全74講義。これが iPod で見ることができるかどうか。

 そういえば、先日、東京大学(University of Tokyo)の中山教授の最終講義が行われた。残念ながら出席はできなかったのだが、東京大学では、いろいろな最終講義ビデオをインターネット公開しているから(http://ocw.u-tokyo.ac.jp/course-list/final-lectures/index.html)、そのうち掲載されるのであろうか。楽しみにしておこう。

|

« 乱読日記[77] | トップページ | 毒のはなし »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/165428/17895082

この記事へのトラックバック一覧です: ペンシルバニアのはなし:

» 上智 大学 偏差値 偏差値 [上智 大学 偏差値,ペンシルバニアのはなし]
上智 大学 偏差値の受験の準備はどうでしたか? 上智 大学 偏差値の将来性に、もう目が離せなくなりました。 あれを見て気に入らない人は、なかなか居ないのではないでしょうか。 まだまだ上智 大学 偏差値のことが知りたくなってきました。 上智 大学 偏差値って、魅力的な大学だと思いませんか? 多くの人が入学方法を考えていますよね。 その秘訣って、一体なんなんでしょう。 このおもしろさを、上智 大学 偏差値がもっとアピールしていくべきでしょうね。 上智 大学 偏差値の魅力に取り付かれてしまいました。... [続きを読む]

受信: 2008年1月30日 (水) 12時10分

« 乱読日記[77] | トップページ | 毒のはなし »