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2007年10月21日 (日)

[アンケート]米国自明性のガイドライン

最近公表された USPTO の 自明性判断ガイドライン(http://www.uspto.gov/web/offices/com/sol/notices/72fr57526.pdf)を受けてのアンケートでした。このガイドライン、基本的に、Graham 判決の踏襲という点は変わりませんが、理由付けといいますか、論理付けの方法が具体的に列挙されていて興味深いです。私訳でナンですが:

    論理付け
    A.公知方法による従来技術要素の組み合わせにより、予測可能な効果を得ている、
    B.知られている要素を他の要素に単純に置き換えて、予測可能な効果を得ている、
    C.同種の構成(方法ないし装置)について知られている改良を、同じ方法で用いている、
    D.知られている技術を知られている構成(方法ないし装置)に適用し、予測可能な効果を得る改良を施している、
    E.「自明な試み」−いくつかの知られた予測可能な解決手段のうちから、合理的に成功すると予測できる選択をしている、
    F.ある技術分野で知られている技術は、当該技術分野や、他の技術分野においてそれを使用するにあたり、設計的な動機づけや、他の市場動向などによって、適宜設計変更され得る。ただし当該設計変更が当業者によって予測可能である限り。
    G.従来技術における教示(teaching)、示唆(suggestion)、動機づけ(motivaton)が、当業者に、引用された従来技術、または引用された従来技術の組み合わせについての改良を教唆し、クレイムされた発明を想起させることがある。

… といった感じ。今後は、こんなのを理由にして自明だと主張されるわけですね。KSR 判決に出てくる、「予測可能な効果」、「当業者の知識」、「自明な試み(Obvious to try)」、そして「市場動向(Market force)」などの単語がちりばめられています。

 で、アンケートの内容は、日本の進歩性(Inventive Step)の特許庁審査基準と比較していかがでしょう。厳しくなりそうか、そうでないか…というものでした。

結果は---審査官によるから一概に言えないだろうというご意見もございましたが---
 日>>米   が3票
 日>米    が7票
 日=米、米>日が各1票ずつ
という展開でした。おおよそ日本が厳しめという予想に終わりました。少なくとも日>米、とおっしゃる方が10名で、かなりのパーセンテージでした。おおかた、そんなものなんでしょうねぇ。

今回は、アンケートは閉じずに残しておきます:

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コメント

厳しい方向に振れることが可能なガイドラインですよね。

しかし、実際に厳しい方向に振れるかどうかは、どういう対応が審査官にとって効率的にポイントを稼げる方法であるかによると思います。

なるべく特許の方向に持っていくのと、どんどん切って行くのとでどちらが効率的かで結論が変わっていくんじゃないでしょうか。今までは、どちらかと言えば、前者の方が効率的だったようですが。

もっとも、米国は日本以上に審査官の資質や判断のバラツキが大きい気がするので、ポイントとは無関係に、このガイドラインを受けて極端に厳しくなる審査官もそれなりに居るでしょうけれど。

投稿: とおる | 2007年10月13日 (土) 08時16分

コメントありがとうございます。

やっぱり審査官の「ポイント」なんでしょうか。いきなり厳しくなられると困りますね。滞留件数も多いといいますし、いい加減な調査で拒絶されてもなぁと思います。

「ポイント」といえば、CAやRCEの回数も制限されてしまうと審査官の「ポイント」の方も影響されるんでしょうかねぇ。

そういえばそろそろ評価時期?

投稿: ntakei | 2007年10月15日 (月) 03時46分

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