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2007年9月20日 (木)

ネットワークむだばなし

モティコン」とも呼ばれたりする、「顔文字」 それが19日に25才の誕生日を迎えたんだそうだ。出身地はCMUだったらしく、そこのS.E.ファールマン教授が当初提案したらしい。最初は、
:-)
だったというが、その後はどうも、:) のように略されてる気がする。ちなみに、私みたいにメガネ付きだと、
8-)
のようなのもある。なんだか Dilbert みたい

▽ 25 年前。1982 年のことである。wikipedia を見てみたら、NECが最初のPC9801の発売を開始した年だった。あの 640x480ドットのカラー表示は衝撃的だった記憶がある。また、この年は、トヨタ自動車工業とトヨタ自動車販売とが合併してトヨタ自動車が誕生した年でもある。そうか、あのころ既にネットワークがあったか…。いや、そらそうか。USENET が1980年ごろからで、TCP/IP についてのRFCが 1981年の9月だもんな。

■ アイテール
 どこからでも繋がるネットワークという構想から、現在の Ethernet が生まれたという話は比較的有名だと思う。それはこのネットワークの名前が「Ether」=物理学でいうエーテルという名前からきていることでも知れる。
 エーテル…といっても、化学のR−O−R′構造を持つものをいうヤツじゃない。光を伝播する媒質として仮想的に考えられたもののことだ。
 いや、これを詳しく説明してると…どうなんだろう?
 要するに、音波は空気の振動で伝わるわけで、例えばフラスコの中に鈴をつるしておいて、気密にする。それでも最初はフラスコ内に空気があるから鈴の音が聞こえるわけじゃない。ここから真空ポンプみたいのでフラスコ内の空気を抜いちゃう。すると、鈴の音は聞こえなくなる。
 こんなのは小学校の実験で見たような気がする。
 ところが、そのとき鈴は見えていたはずで、

音波は空気が伝えるんだろ、じゃぁ、光は何が伝えてるんだよ?

と言われると、うーむ…。と、いうわけで、光を伝達する媒質=エーテルというのが仮想的に考えられたってわけ(実は、このほか力の伝達媒質としての機能もあるとされる)。この媒質は、空間内を満たしていると仮定されていたんだが、19世紀も末になって、これを媒質と考えたときに、それに対する我々(地球)の相対速度がいかほどかという実験(というより、エーテルが存在するかの実験といってもいいが)がされた。マイケルソン・モーレーの実験ってやつだ。
 この実験からすると、旧来のエーテルの存在っていうのがどうにも仮定できなくなっちゃった、というのが特殊相対論の背景にあるわけだ。

■ 伝声管
 いやいや、Ethernet のことだった。
 Ethernet は、ゼロックスのパロアルト研究所で生まれた。発明者は、Robert M. Metcalfe ほか。特許出願がされていて、登録番号は 4,063,220 である。CSMA/CD 通信の方式が開示されている。Ethernet は、要するに伝声管のようなものと喩えられる。
 伝声管というのは、単なるクダで、端から呼びかけると、他方の端で声が聞こえるというやつだ。最近は公園なんかで、この種の遊び道具を時折みかける。
 伝声管のあちこちに(電気的にはキャリアの定常波が乗ってるんで、タップをつけられる個所は決まってしまうんだが)、穴をあけて、それぞれの穴の前に通信をしたい人たちが立つわけである。
 この人たちはジっ、と伝声管内の音に耳を傾けていて、話したいときには、伝声管で誰もしゃべってないことを確認してから話を始める
 このとき、ほかの誰かが同時期に話を始めていたら(コリジョン)、それを検出して(ディテクション)、一旦黙る。ランダムな秒数だけ待ってからまた話を始めてみる。
 話を始めたとき、他の人とかぶらずに話ができたら、そのまま話し続ける。そんなネットワークである。
 こんなことだから、一本の Ethernet に繋がるしゃべりたい人(ホスト)が増えるほど、しゃべる機会がどんどん失われていく。一般的にいって、一つの Ethernet で、使用率が

5%

もあると、「混雑してる」ってことになるという。効率が悪そうなネットワークだが、簡単な話、ネットワークを分けちゃえばいいんで、そのための機材もどんどん安くなっているいまどき、こんなことで悩む必要はあまりないんじゃないか。

■ そんなネットワークがふと気がつくと目の前にあるんだものなぁ。「老人」しかいない、ウチの実家にしてから、100Base-Tのケーブルが、のたくってる。こんな世界になるなんて、25 年前には想像もしてなかった。いまどき、コミュニケーションの普通の手段としてネットワークが使われているわけだ。しかしながら、顔の見えないのをヨシとするかどうかはともかく、メールなんかでは、文章表現のヘタクソな人が多いものだから、エモティコンの重要性というのもますます高まるのだろうなぁ。

■ あ、そういえば、ファールマン教授、顔文字スマイリー25年を記念して、ヤフーの後援を受けて学生向けに人同士のコミュニケーションに役立つテクノロジーの発明コンテストをするそうだ。優勝者には現金500ドルという。学生の皆さんはいかがか、と言いたいが、注意が一つ。アメリカならばグレースピリオドがあるから、公知後1年経つまでは特許出願して権利が取れる場合があるが、日本の場合、このアワードへ応募した時点で新規性喪失ということになるだろう。権利化ご希望の際はご注意のほど。

 ところで今日は、弁理士論文試験の合格発表ですな。よい結果がでましたかどうか。受験生の方々のご武運を祈念申し上げます 8-)

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コメント

589人合格。志願者が約1万人だから合格率が6%くらいですか。このまま志願者の数が1万人前後で安定するなら、合格者は500人前後(450人~550人)が適正人数だと私は思います。試験する側も増やせ増やせの一辺倒から、若干私の考えに近づきつつあるのかなと感じますが、弁理屋さんはどうお考えですか。まあ、人数だけで計れるもんではないですけど。

投稿: 同業者 | 2007年9月20日 (木) 16時54分

コメントありがとうございます。

試験の内容云々の前に、以前ほど必死な人がいなくなったというのが私の感想です。
ちょっと前までは、「この資格で食べていく」という捨て身な人がいたと思うのですが、近ごろは何だかみんな優雅に合格されていて、カッコいいなぁと思ってます。

合格人数よりも、職業として弁理士を選択する試験合格者が減っているような、そんな気がしてなりません。

投稿: ntakei | 2007年9月21日 (金) 02時26分

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