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2007年2月 1日 (木)

乱読日記[41]

「ミニ・ミステリ100(上)」 アイザック・アシモフ他編

▽ 短編小説というのは、10ページもいかないうちに、「僕は君が好きだ」とか言い出す小説のことをいうそうである。まぁ、これは冗談であるが、ショート・ショートというのはどのあたりからショート・ショートなのか。その辺の基準も良く分からない。

■ショート・ショートでミステリーをやろうとすると、どうしてもこうなるのかなぁ、という作品を集めたもの。100編を上中下の3巻に分けて収録するから、一冊辺り30近いショート・ショートが掲載されていることになる。とはいえ、本の厚みはそれほどでもない。と、いうことは各ショート・ショートが本当に短いのだ。

先頭を切る「6つの言葉」は、わずか4ページ。おそらく原語ならば多少意味が通じるのかも知れない。翻訳のせいか、あまり面白みがない。こういうのも混じっている。

アイザック・アシモフ本人のショート・ショートは第2作目に収録されている。困ったことに、ショート・ショートの場合、要約して話を伝えようとすると、いきおいネタばらしになるので、書きようがない。概要の概要をいうならば、ちょうどこれから小説が始まろうという最初の数ページを読んだような作品だ。中途半端に終わっているわけではないが、「なんだそれ」で終わってしまう。

結局、この短編集は、質の高低が激し過ぎる。それなりに楽しめるものもあるが、つまらないものは徹底してつまらない。そんな本である。

と、酷評したところで、そんなに言うならお前書け、と言われても書けそうにもないが。

■おなじアシモフのものならば…
ショート・ショートといえば、私にとっては「星新一」である。「ボッコちゃん」などが著名だが、しょっちゅう登場する「エヌ氏」ものも、ショート・ショートらしい傑作がいくつもある。しかし星新一は、決してショート・ショートだけの作家ではなく、「夢魔の標的」などという恐怖ものもある。小学生のころに読んだのだが、子供にはすこし怖過ぎた。

で、その星新一氏がアシモフの著作として、紹介していたのが、「アイザック・アシモフの科学と発見の年表」である。日本では丸善から出版されている。年代別に各種発見の歴史、発明の歴史が記述されている。例えば、1904年であれば、
・特殊相対論
・電気整流器
・原子構造初提唱
・補酵素発見
・生体トレーサー考案
・ノボカイン発明
・木星の外惑星発見

といった具合。

眺めているとおもしろい本の一つである。

□夢魔の標的(もう手に入り難いんだ…):

□科学と発見の年表。ありゃ。こっちも、入手困難っぽい:

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