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2006年12月25日 (月)

無粋なはなし

 本日はクリスマスである。日本では宗教色がまったくなくなっているので、キリストの生誕を祝う生誕節といってもピンとこない気はする。出身大学はキリスト教系の大学だったが、私本人は根っからの仏教徒(天台宗)なので、この時節だけ「にわかキリスト教徒」になってチャペルのコンサートに潜り込むのは気が引けて控えていた。いま考えると、別にそれはそれで見に行っていればよかったとは思う。

▽ この時期のコンサートといえば、ハンドベルのコンサートである。

■ ハンドベル
 ハンドベルは、音階つきのベルである。一人当たり2から4本程度の音階を担当し、自分の担当する音階の音を出すべきタイミングで、ベルを鳴動させる。やったことがないので実際のところはわからないが、リズム感と、人に引きずられない(人の担当音階で自分の音をださない)独立心とが重要なのじゃないだろうか。
 ハンドベルの音と、鈴の音は、この時季らしい音である。

■ コンサート
 しかしながら、コンサートを開催する側でも困惑してしまうことに、曲目のなかに JASRAC 管理下の音楽がある場合は、JASRAC への「上納金」が必要になるのだ。せっかくのクリスマスコンサートを台なしにしないために JASRAC も融通を利かして欲しいところだが、大層無粋な団体なので、クリスマスだからといって彼らの寛容を期待することはできそうにない。と、すれば自衛策しかなく、必要があれば支払っておくのが大人の解決策だと思われる。

 高いんじゃないの

と思われるかも知れないが、実をいえばそれほどの額になることもないようだ。
 実際に JASRAC のウェブページで紹介されている算定方法を使うと、例えばクラシックコンサートの場合で、総入場料算定基準の3%となっている。入場料がないときには一名あたり一律4円である。
 総入場料算定基準というのは、入場料(複数種類あるときはその平均額)×定員数×80%をいうらしい。
 すると、500名程度の会場をつかい、平均の入場料(件のウェブページでは人数比で算定していないあたりがアヤシイ計算ではある)が3500円(S席4000円、A席3000円)であるとき、総入場料算定基準による計算額は約175万円で、その3%は、52,500円となる。実際にはこれに消費税が加算される。
 ウェブページには、これ以外にも曲ごとに算定する方法なども紹介されている。こうして具体的な算定方法を掲載したりしているというのは、JASRAC としては、算定額が比較的低廉であることを宣伝して、少しでも批判をかわそうというハラなのかも知れない。なんといっても、某ジャズ喫茶で行った権利行使以降、批判の的となっている JASRAC なのである。
 私、個人の意見を述べさせてもらえば、JASRAC の思想自体は悪くないと思う。そうは思うのだが、会員への支払状況が不透明であるので、かなりの不信感がある。また権利行使の方法ももう少し考え方があってもいいと思う。このままでは音楽文化を潰そうとする団体のように見える。ま、そういう団体としては他にも某Sから始まる団体が(いくつも)あるわけで、そちらも併せて問題視するべきだろうと思うけど。

■ 著作権フリー
 アップルのガレージバンドというソフトウェアには、自由使用の認められた音楽ループ(音楽の断片素材)がたくさん入っている。利用者はこの断片素材を組み合わせてできる範囲で、自由に音楽を創造し、公開できる。当初、ガレージバンドを見たとき、これが将来的な音楽の形態かもしれないな、と思った。誰もが好きに参加できる音楽だからだ。創作側への収益をどうするかは著作権と関係なく、ループ使用料のような形で支払うことができるようにも思う。まぁ、不正使用はその場合にも問題になっていきそうなので、著作権類似の制度をまったく使わないのも問題ではあろうけど。そうすると現行著作権と同じになっていってしまうのかな…。

■そういえば、ガレージバンドに最初から含まれているループに飽き足らない人にオススメのフリーウェアがあったのだ。その名は Rebirth という。往年のローランドの名機、TR-808(「ヤオヤ」)や、TR-909、それにTB-303 のエミュレータである。
 1年ほど前のことだが、このソフトウエアがフリーウェアになり、ダウンロードと登録が無料になった。実際に使ってみると、ループ素材が簡単にできあがるので、便利だった。基本構成で、TB-303が2台、TR-808一台、おそらくはTR-909が一台をエミュレートする。十数年前なら素人には高級過ぎる構成である。
 しかしいま、このソフトウエアのダウンロードページは無くなってしまったようだ。素晴らしいソフトウエアであったのに、もう入手できないとすれば、ちょっと残念である。

□ garage band を含む、アップルの iLife。Mac 専用。

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