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2006年7月10日 (月)

[弁理士試験]さぁ、三次

ここをごらんの皆さまの中には、「あぁ、2次試験で、あれを失敗した」とか、「あの論点を抜かしたのは致命的だったかも知れない」などと不安に感じている方も多いのではないかと思う。しかしその手の失敗をしたと思う人であっても、仕方がないからまた来年を目指そう、と考えれば、当面、その気持ちを切り替えることができるのではないだろうか。こういう割りきりができるのは、多分、2次試験の合格率がそれほど高くはないからだろう。

▽合格率が高すぎて、仮に落ちたら…。という恐怖を感じるのは、じつは3次試験(口述試験)である。

■二次合格後の不安感
二次合格ともなると、「あと一歩」感が周辺にも満ちていて、期待のかかりかたが受験生ならずとも違う。事務所勤務者ならば同僚から、ゼミ所属者ならば、ゼミのメンバーから、家族がいる人ならば家族からもある種の期待が寄せられる。本人も、もう受かったような気に、一瞬、なる。

その次に、先輩弁理士から一通のメールが届いたりする。「××会の口述練習会」の案内というものである。弁理士会館あたりで行われる、とあり、「本年度二次試験合格者に回覧してほしい」との旨の記載があり、さらに「定員が限られているので早めに」、とくる。

※ここで一言注釈しておくが、口述練習会は、南甲、春秋、PA、弁ク(弁理士クラブ)、無名、等々(順不同・近隣にいる人から思いつきで列挙、ほかにもある)の、弁理士のいわゆる「ムラ」主催のものには参加したほうがよい。あとから祝賀会に呼んでもらえる可能性が高まるからだ。

こうした案内がくると、まだ最終合格ではなかった、という思いが新たになるし、よく考えると落ちて10%程度、逆にいえば合格率9割ちかい試験である。落ちたらどうしよう、という気持ちが強くなる。しかもこうなると落ちた経験のある人の方が数少ない。

「どんなことしたら落ちるのか」

周辺に聞いてみても、判らない(または茶化されるのがオチである)。

■三次試験の様相
近ごろの三次試験は、各法域ごとに異なる部屋で行われる。試験官は各2名。机をはさんで数メートル程度の位置に対峙して行われる。目の前の机には法文集が置かれている。
 呼ばれて部屋に入り、受験番号と氏名とをいう。着席するように勧められてから着席する。まぁ、この辺までは普通の面接試験と同じである。
 試験官のうち基本的に一人が質問をする側、もう一人はあまり話さない。すぐに質問に入ってしまう試験官と、世間話をする試験官とがある。

■答え方
 質問に対しては、まず、「はい。」と短く返答をしてから、答えにかかる。質問が聞き取れない場合は、「もう一度、お願いします」と聞き返したり、「訂正審判、ですか?」などと聞き取れなかった個所を確認してもよいだろう。
 答えにつまったときには、試験官が大抵何かを言ってくれる。その「何か」を手がかりに記憶を手繰ろう。また、誤った答えを始めてしまうと試験官が怪訝な顔をしたりする。この雰囲気を掴む。このように試験官がだす手がかりを、「助け船」などと言っているが、この助け船に乗れるかどうかで、合否のかなりの割合が左右されると思われる。
 その場の雰囲気だけでなく、試験官の問いによく注意すること。最初に「特許の審判についてお伺いします」と言われたら、審判に関わらない手続についてベラベラしゃべらないこと。「あ、ちなみに再審ではですね…」こんな答えは要りません。
 「審査請求期間は出願から何年ですか」、「分割出願をしたときはどうですか」、「分割出願の要件をおしえて下さい」…、などなど、聞きたいポイントまで誘導するように問題が出されることがある。このときには、誘導される通りに答えていく。誘導に乗らず、「変更出願では…」とか意味不明なことを口走らないこと。

■三次試験の一般的勉強法
こうした試験だから、あまり勉強らしい勉強というのは要らない。心配に思う方は、口述の再現をいくつか読んでおけばいいだろう。その上で、仮に勉強をするならば、一次試験を受ける気持ちで四法対照を読み返したり、定義趣旨などを大きめの単語帳などに書きだして確認しておく。そんな勉強法になる。

■いずれにしても三次試験は「落とすための試験ではない、」と良く言われる。相手のいうことを良く聞いて、それに応じて応答をする。そういう普通の受け答えができれば問題はない。

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