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2006年4月15日 (土)

バドバー

チェコのビール、バドバー。ここで買うことができる(店名は「バーボンバーボン」だが世界のビールも置いている)。

▽南ボヘミアにある、České Budějovice。ビールの産地としても著名な地域であるが、後半の日本語表記が定まらず、「ブデヨビチェ」、「ブデヨビツェ」、「ブレヨビーチェ」などなど、google で引っかけにくい。前半の「チェスケー」だけは共通するので、必要があればこちらで検索するのが妥当だろう。世界史に詳しくないが、この街に、ドイツ語の「バドワイズ(ないしブドワイズ)」という名称がついているのは、ナチス占領下にあったからだという。

さて、その「バドバー」「スッキリ系で」という注文にウェイトレスが勧めてくれたのであるが、ビールというよりも、なんだか強めの炭酸飲料という感じである。アルコール度数は5%。これ未満になると、もしかするとノンアルコールビール「レーベンブロイ・アルコールフリー」の味わいに近いかも知れない。酸味はあまりないのだが。

一緒に行った同僚が、「そういえば『バドワイザー事件』っていうのがありませんでした?」というので、思い出した。そういえばそんな商標事件が、あった。

酒の評論にいきなり仕事を持ち出すのもなんなので、あらかじめ一般消費者の立場をいうが、仮に味わいの面から、米国産の「バドワイザー」との混同や、あの「バドワイザーの会社の」ものだとの誤認が生じるかというと、個人的には否定する。米国のバドワイザーも、たしかにスッキリな印象で、妙にアルコール感がないが、この「バドバー」のように炭酸飲料の主張がなく、味わいが薄いとおもうのだ。

家に帰ってきて、裁判所のウェブページをひっくり返してみたが、バドワイザー事件の原審(平成12年(ワ)7930号)判決は見つけられなかった。控訴審判決(平成14年(ネ)5791号)はあるが、こちらは原審判決文をベースに作成されている(ということはつまり、控訴棄却判決なんだが)ので、原審判決をみないとどうにも…。この裁判の原告は米国のバドワイザーを生産する会社。被告は、バドバーのチェコの会社である。

別のサイトの評釈で、これら、当該裁判の原被告は、

昔から骨肉の争い

を展開しているとかで、この事件も単なる氷山の一角らしい。本件では、商標権侵害を主張した米国側の会社が敗訴(原審では一部勝訴らしい)している。基本的に登録商標と、使用されている被告標章とが類似しないということである。酒の話題に仕事のことで恐縮だが、商標は、基本的に「マーク」と、「商品(またはサービス)」で考える。本件の場合、原告登録商標の「商品」も、被告標章が付された商品も、ともに「ビール」だから、これらは「同一」といえる。

つぎに「マーク」が類似か・非類似かを判定するには、伝統的に(?)、

  • (1)読み(称呼)
  • (2)見た目(外観)
  • (3)意味(観念)

で判断する。すべてが似てないときが「非類似」、一つでも似ていると「類似」である。本件ではどれも似てない、との判断がされている。私もそう(どれも似てないと)思う。「バドワイザー事件」の話がでるまで、気がつかなかったものなぁ(わたくしがニブいだけ?)。

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