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2006年3月16日 (木)

コンピュータリテラシー

ウィニー事件が後を絶たない。
ウィニーは、Windows 用の P2P ソフトウエアで、クライアント同士がファイル交換をするのに用いられる。が、相手が見知らぬ人でも構わないという利点ないし欠点がある。「利点ないし欠点」というのは、この部分を利点ともできれば欠点ともできるという意味である。

コンピュータリテラシーという観点でいえば、プログラムをしないまま、あるいは動作原理を理解しないままコンピュータを使うことの負の面の現れだとなりそうだ。だいたい小学校でのパソコン教育たるものが、Windows で BASIC だというのだから、およそ程度が知れようものである。

「最近のユーザは、知識が足りない」と某氏がお嘆きであったのは、かれこれ10年も前のことであるが、教育はそこからあまり進歩がない。車ならば、運転免許があり、JAFもあるわけだが、コンピュータには、免許もJAFに相当するものもないからなぁ。

10年前の話の一つ。当時、できたばかりの秋葉原ソフマップで、Mac用の周辺機器を物色していたとき、店員と客の会話が耳に入ってきた。

客「…で、データが消えちゃったんです
店員「ええ。あの、電源を切ればデータは消えます
客「えっ、そうなんですか? じゃ、どうすれば(オロオロ)…
店員「ですから、セーブという操作が必要なんです
客「…セーブ??

そのとき店には何人かの客がいたが、おそらく皆、笑いをかみ殺していたにちがいない。また、BMUG(バークレー・Mac ユーザーズ・グループ)だったか、AMUGだったか忘れたが、マックワールドエキスポで頒布されていたユーザ誌にかかれていた話。その雑誌はもう見つからないので、概要を思い出しつつご紹介する。某PCメーカーのサポートスタッフと、客の会話である。電話越しなので、相手の状況が見えないのがミソである。

客「コンピュータのコーヒー置きが壊れたんだ。直してもらえるのか。
スタッフ「コーヒー置き? そのコンピュータは何かのキャンペーンで獲られたものですか?
客「いや、ふつーにショップで買ったものだけど?
スタッフ「コーヒー置き、というのはどんなものです?
客「どんなものって、フロントについてて、ボタンを押すと飛び出てくるんだよ。
スタッフ「コーヒー置きがですか?
客「そう。ソーサーが。

何のことか、というと、この客がコーヒー置きといっているのはCD−ROMのトレイなのである。ボタンを押したら何かでてきた。そこにはお誂えに円形のへこみができている。「あ、ソーサーだ」と考えたのである。

コンピュータにまつわるこういう逸話は古いものから後を絶たない。8インチのフロッピーを送ってくれとのお願いに、「4つに折りたたんだフロッピー」が送られてきたりということもあったし、フロッピーのコピーをせよ、との指示に、「コピーって、ゼロックスですか?」という答えが返ってきたというのは、本にもなったエピソードで、こちらはかれこれ15年から20年前だろうか。

さすがにいま、データのコピーをしろと言われて、ゼロックスコピーを取る人はいなくなったろうし、セーブを知らないでコンピュータを使い続けている人もいないだろう。それだけスタンドアロンの状態で使うための基礎的なリテラシーは身に付いてきたということだ(学校教育とは無関係にね)。
しかし、ネットワーク時代になって、また新たなリテラシーを身につけるべき段階にきているのではないだろうか(ネチケットがどうとか、そんなことをいってるんじゃありませんよ念のため)。あと10年はかかるのかなぁ。

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コメント

突っ込みましょう。

その1
Winny事件が後を絶たないのは、その程度のリテラシーすら無い人のせいだと言っているのでしょうか?

その2
Webみるだけ、メールやり取りするだけの人って、たぶんいまどきものすごくたくさんいると思うんだけど、そういうひとたちのなかの相当数がセーブなんて知らないでコンピュータを使い続けていたとしても不思議ではないと思います。(私は結構いると思う。)

ところで、某氏ってダレ?

投稿: MM | 2006年3月17日 (金) 23時12分

つづきです。

Webだメールだってのはまさにネットワーク時代のアプリケーションだ、ネットワーク時代にはネットワーク時代のリテラシーがあるんだ、ってなふうに考えるなら、最後んとこの議論は救えると思う。でも、そうすると最初のWinnyに話を戻して、事件があとを絶たないのは(ネットワーク時代の新しい)基礎的なリテラシーがまだ身に付いていないからさ、っていう話、ほんとにそうなのかな???

そこでいう基礎的なリテラシーって、前ネットワーク時代の場合の例たちみたいなもの?

ここでやっと突っ込みの本題なんだけど、身につけるべき「ネットワーク時代の新しいリテラシー」って、どんなの?

投稿: MM | 2006年3月17日 (金) 23時52分

winny 事件を眺めていると、当事者に、ネットワークを使ってることのイメージがないような気がするわけですよ。ウェブでもメールでも、自分が明示的に送信指示したデータが外へ出て行くイメージはあるわけだけれども、そこに置いてあるファイルが読み出される気持ちがあるかどうか。

車のアナロジーで恐縮だけれど、例えば教習所から外へ踏み出すときの緊張感ってあったと思います。おそらく普通に運転してたって、そこそこの緊張感で運転していると思います。脇にバイクがいないかとか、曲がるときそれなりに気にするじゃないですか。まさかそこには居ないだろうと思っても。

ポートを開けておく、とか、ネットワークを介してデータを送信するチャネルを開けておく、ということの意味がわかる、そういう気分がわかる、誰かが自分の機械にアクセスして何か情報を取っていく可能性がある、というイメージを獲得することが、ネットワークを使う心持ち、というかネットワークを使うことのリテラシーなんじゃないかと僕は思ってます。ウインカー出してんのに入り込んでくるヤツってのがいるなぁ、というような感覚というか…。

その意味でいえば、ウェブやメールは、パソコン通信的な雰囲気で、ネットワークらしいアプリケーションとは言い難いのではないかと。そんなふうに思うのですが。

投稿: ntakei | 2006年3月18日 (土) 01時59分

ネットワーク時代のリテラシー、きれいにまとめてくれてありがとう。なるほど、という感じです。

まだ疑問点があるので書きます。
データを漏らしてしまった人たちはそういう知識のない人なんでしょうか? そういうリテラシーがないから漏洩事件が後を絶たないんだろうか。

まず、Winnyをインストールするのって、それなりに面倒で、それなりに知識がいるらしいです。(自分ではやったことないんであんまり確かな話じゃないかもしれない。こんど調べてみようとおもいます。) コピーってゼロックスですかみたいな右も左もわかんない人は、Winnyなんて使うとこまでたどり着けないんじゃないかと思うわけです。
(「親切な」おともだちがインストールしてくれた、ってな人も相当数いるかも!? あ、今思いついたんだけど、勝手にWinnyをインストールするウィルスってのがあったりして...脱線しました。)

それから、漏洩事件を起こしてしまった当事者には、職場のセキュリティ対策の担当者だった人も居た、って記事を読んだ記憶があります。もちろん、どんな職場なのかどの程度の責任を持って仕事をしていたのかわかんないし、何らかの基準で知識や能力が担保されてすらいないのかもしれないけど。

でも、そのお巡りさんも含め、漏洩事件をおこしてしまった人たちがWinnyの使用につきまとうリスクについて見聞きしていたことが無いとは思えない。また、そのリスクの技術的な背景(挙げられていた、ポートやチャネルを開ける、の意味)をわかるわからないってのと、公道で車に乗り出すときの怖さってのもうまくつながらないと思う。公道に車を乗り出す怖さを感じるために、技術的な知識なんて要らないから。

なので、挙げられていた、コンピュータをインターネットにつなぐにあたっての心持ち、みたいなのがわかんない程度にリテラシーが無いひとがそのリテラシーのなさで起きていることと、後を絶たないWinny事件、ってのを結びつけるのはどうなのかなー、って思いました。

ネットワーク時代の新しいリテラシーよりむしろ、「君子危うきに.. 」とか「ひとのふり見て...」みたいな古い知識のほうが役に立ちそうな気がしたり。

漏洩を起こしてしまった人たちは、公道に出る怖さのイメージを獲得できていないひとではなく、そういうレベルはとうに超え、怖さが麻痺してしまった人たちなんじゃないかと思います。

投稿: MM | 2006年3月18日 (土) 07時37分

長くなってごめん。もひとつ思いついたんで追加です。
そういう麻痺してしまった(慣れた、慣れてしまった)ひとたちに、ネットにつなげばデータは入ってくるだけじゃなくて出て行く可能性もあるんですよ、みたいなことを言っても、「そんなこと知ってらい」ってことになって、あんまり効果は無いんではないだろうか。

(ここで車のたとえで、法定速度が40Kmの見通しのよい準幹線道路で...ってな話を書こうかと思いましたが、やっぱりやめ :-)

投稿: MM | 2006年3月18日 (土) 07時54分

まぁ、確かに「自己責任だからいいじゃない」、感覚でやっている人ってのはいるかも。

でも一方で、最近は雑誌で「やばい××ファイルを手に入れる方法」みたいな刺激的な見出しで、インストール方法を開陳してるものもあると思うんですが。手順通り進めると、比較的知識がなくても設定完了しちゃうような。

知識が適当にあって「自己責任」説を採る人については、たしかにリテラシーの問題というより、その人の社会的責任に対する考え方の問題でしょう。しかし、後者のような人もいる、ような、気が、するんだけど… なぁ…(自信なし)。

投稿: ntakei | 2006年3月20日 (月) 01時15分

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投稿: 偽物ブランド | 2020年5月31日 (日) 17時05分

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